道東ドクターヘリは孝仁会記念病院を基幹連携病院、市立釧路総合病院を基地病院とする2病院体制で運航しております。当院には、地上ヘリポート、ヘリ格納庫、給油施設を設置しており、市立釧路総合病院には、通信センター(CS)・屋上ヘリポートが設置されております。
水・金は当院で待機をしており、スタッフも当院の医師・看護師が担当しております。月・火・木・土・日は市立釧路総合病院で待機し、医師・看護師スタッフも市立の方が担当をしております。水・金は当院ヘリポートで運航しておりますが、海霧、強風で市立病院屋上ヘリポートが使用不能の場合、他の曜日も当院ヘリポートから出動しております。
道東では診療科ごとに毎日の受け入れ先病院を設定しており、この2病院体制及び他の医療機関との連携体制は道東独自の体制であり全国各道府県・地域によって運航体制は様々です。
ドクターヘリは8時半から日没を基本として毎日運航しておりますが、有視界飛行のため天候不良の日や日没後は担動することが出来ません。
道東ドクターヘリの出動範囲は釧路市から概ね100km圏内の釧根地域・北網地域を基本としています。ただし、100km圏外の羅臼等も出動範囲となっており、状況に応じて圏外にも出動しています。
ドクターヘリの利点として、第一に患者様の救命率の向上、第二に迅速な搬送があげられます。ドクターヘリを導入したことにより、医師・看護師が直接救急現場に向かい、その場で治療を行うことが可能となりました。また、ドクターヘリは時速200km以上の速さで飛行可能な為、患者様を現場から病院まで救急車の5倍の速さで運ぶことが出来るようになりました。
道東では釧路市に二次、三次救急が集約しており、広大な地域をカバーしています。道東において搬送時間の短縮は重大な課題といえ、ドクターヘリにはその短縮の効果が望めます。さらに、ドクターヘリの導入によって「最寄りの」病院ではなく「最適な」病院に搬送することが可能となりました。
East Hokkaido
Air Ambulance for
Shock and
Trauma