ごあいさつ
 月日の経つのは早いもので、釧路孝仁会記念病院は12月で開院10周年を迎えました。これも地域の各医療機関の皆様や、行政、患者様やご家族の皆様のお陰と大変感謝し、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
 釧路孝仁会記念病院は、脳・心臓を中心とした高度急性期の医療と三大疾病と呼ばれる「がん」「心疾患」「脳疾患」などの高度健診事業(予防医療)に力を入れてまいりました。
 救急体制については、脳神経外科は医師も充実しており脳卒中等の疾病に対して365日24時間脳外科医が当直を含めて対応しております。循環器内科・心臓血管外科では、水曜の夜間を除き休日も含め常に院内に待機する体制を整えております。
 脳神経外科は、脳卒中急性期医療には特に力を入れ脳塞栓症の超急性期血栓回収術の対応ができる体制となっています。また脊椎脊髄外科も急性期脊髄損傷から頸椎・腰椎の各疾患に対応しています。
 循環器においては循環器内科・心臓血管外科の専門医が充足し、急性心筋梗塞をはじめ、アブレーション、大血管のステントまで対応できる体制となっております。とりわけ不整脈に対するアブレーションは日本でも超一流の指導的立場にいる下重晋也先生(循環器内科統括部長)が着任され技術面でも更にバージョンアップしております。
 整形外科では医師の確保に努めており、骨折をはじめ多くの整形外科的手術件数が増えてきている状況下にありますので、さらなる疾患の対応に取り組んでまいります。特に膝関節の手術はもとより再生医療も大きな効果を発揮しております。
 消化器内科は、主に内視鏡に頼る検査を中心に行い健診ドックと消化器疾患の治療にあたっています。私自身も経鼻の細い胃カメラで苦痛なく健診を受けています。消化器外科は体制の再構築のため、医師の補充に全力をそそいでいるところです。
 高度健診事業(予防医療)では、釧根地域唯一のPET−CTを導入し、がんの発見やクリニカルPETで病態把握・経過観察に大きな力を発揮しています。事業開始以来、大腸がん、肺がんなどの早期発見の実績をあげ、心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血の予防効果もあげております。心臓ドックでは特に60代の急性心筋梗塞による死亡が無くならない中で、心筋梗塞の予防に効力を発揮しています。
 最後になりますが、釧路孝仁会記念病院職員一同「患者様が安心してかかれる、安心してあずけられる病院」を目指してより良い医療の提供に尽力してまいる所存でございますので、今後とも御指導の程宜しくお願いいたします。
社会医療法人孝仁会
理事長 齋藤 孝次
 釧路孝仁会記念病院は平成29年12月、おかげさまで満10周年を迎えることが出来ました。この日を迎えることができたのも、当院を支え続けてくれた職員やスタッフの皆さん、応援していただいている釧路根室地域の医療機関や先生方、関係者の皆様、そして当院を信頼して受診していただいている患者様とそのご家族の皆様のおかげだと感謝申し上げます。本当にありがとうございます。振り返ればあっという間の10年でしたが、最新の技術、知識を持ち、常に患者様にとって最高レベルの治療を提供することを使命として、これからも当院スタッフ一同、力を合わせ全力で取り組んでまいります。
 何卒、変わらぬご支援ご指導を賜りますよう心よりお願いし、10周年の御礼とご挨拶とさせていただきます。
釧路孝仁会記念病院
院長 原田 英之
(平成30年6月より名誉院長に就任)