治療の流れ

今回の治療では、患者様ご自身の滑膜組織を採取させていただき、滑膜組織に含まれる間葉系幹細胞を抽出し、培養します。
その細胞を用いて特定細胞加工物を製造して、患者様の軟骨欠損部位に移植します。
滑膜組織の採取の際に2日間程度、移植後約10日間程度の入院とリハビリを行っていただきます。

1.検査

治療開始前に日帰りで適応検査(MRI、感染症、X線検査等)を受けていただきます。もし、この検査で治療を受けることができないと判断された場合、担当医師はあなたと相談の上で適切な治療を行います。

2.滑膜組織採取

治療を受けられることが確認された後、手術室にて全身麻酔、脊椎麻酔又は局所麻酔等の下、関節鏡を用いて膝から滑膜組織を少量、採取します。採取の際にはデブリドマンという軟骨の損傷部位をきれいにする処置を行います。その際、軟骨欠損の状態を観察します。
なお、採取術の際には、事前準備を含め約2日ほど入院していただきます。

3.培養

採取した滑膜組織を細胞培養センターへ輸送し間葉系幹細胞を抽出、培養します。細胞を採取してから約1ヶ月ほどで自家gMSC®︎1-Aが完成します。

4.術前検査

移植手術のため、前日から入院していただき、手術前の状態を測る検査(MRI、KOOS*等)を行います。

*KOOS:患者さんの膝の痛みなどの状態をアンケート調査によって点数化するもの


5.移植手術

培養した自家gMSC®︎1-Aを全身麻酔、脊椎麻酔又は局所麻酔下にて切開した外科手術にて軟骨欠損部へ移植します。場合によっては移植までに時間を要することが想定されます。何らかのトラブルがあった場合は手術が延期又は中止になる可能性があることをご了承ください。

6.リハビリ

手術後10日間程度、入院していただきリハビリを行います。
まずはべッド上でのリハビリからベッドサイド、リハビリテーション室と、患者様の状態に合わせて徐々にリハビリの強度を上げていきます。

7.経過観察

患者様の健康状態について、医学的に問題がないか確認させていただくため、1ケ月後、3ケ月後、6ケ月後、1年後に受診していただき、経過観察、検査を行います。