釧路孝仁会記念病院 再生医療室の白水です。
7月1日(土)に根室市総合文化会館にて根室市と社会医療法人孝仁会の共催で「健康で明るい毎日を」をテーマに地域医療講演会が開催され、「幹細胞による新しい治療の可能性」と題して釧路孝仁会記念病院で行っている再生医療について、対象疾患として脳梗塞、変形性膝関節症および脊髄損傷を中心にお話しさせて頂きました。
この日は素晴らしい天気で根室市は今年一番の暑さだったそうです。土曜日の午前中にもかかわらず約130名の方がお越し下さり、熱心に私の話を聞いてくださいました。誠にありがとうございました。
当日は、私の他に市立根室病院 内科部長 伊藤仁也先生が「貧血について」で御講演されたのですが、なんと伊藤先生は、根室市に来る前は十数年ほど神戸の先端医療センターや神鋼記念病院で臍帯血をもちいた細胞治療のご研究をなさっていたとのこと。こんなに身近に、再生医療を長年研究されてきた医師がいたことにびっくりしました。
また伊藤先生は昨年、変形性膝関節症で当院の幹細胞による再生医療を受けられていたのですが、治療後3カ月で痛みがなくなり、今も全く痛みはないそうです。趣味の自転車をまた再開される予定と聞いてとても嬉しい気持ちになりました。