骨折

救急隊が到着するまでの間に行うことができる救急・応急手当をご紹介します。

概要

骨折とは、交通事故や転落事故、スポーツ事故などによって、強い力を受けて骨が折れたりひびが入ることをいいます。高齢者の場合は骨がもろくなっているため、転んだだけで骨折する場合がありますので注意が必要です。

骨折の種類

骨折箇所の皮膚に傷がない「非開放性骨折」と、骨折部が体の表面の傷とつながっている「開放性骨折」の違いのほか、骨が完全に折れている「完全骨折」、ひびが入った状態の「不完全骨折」といった種類があります。

症状

  • 腫れ
  • 変型
  • 皮膚の変色
  • その部分に触った場合の激痛
  • 四肢の骨折の場合、骨折部はもちろん、骨折部上下の関節も痛くて動かせない場合がある

手当

  • 全身および患部を安静にする
  • 患部を固定する
  • 骨折部が曲がっている場合、無理に戻そうとしない。神経、血管を傷つける恐れがあるため、そのままの状態で固定する
  • 患部の固定後、本人が楽な姿勢にする。腫れを防ぐため、できるだけ患部を高くする
  • 全身を毛布などで包み保温する
  • 医療機関に搬送する。搬送が困難な場合は救急車を利用する