腹痛

救急隊が到着するまでの間に行うことができる救急・応急手当をご紹介します。

概要

腹痛を訴える病気で注意が必要なのは、急性腹症といわれる症状です。早急に手術を行わなければ生命に危険の及ぶものが多く、特に気をつけなければなりません。

注意が必要な腹痛は

胃、十二指腸の潰瘍や穿孔(穴があくこと)、腸閉塞、急性虫垂炎、急性胆のう炎、腹部のけがなどです。女性の場合は、卵巣などの突然の病気で激しい腹痛や出血が起こることがあります。

症状

  • 激しい腹痛を訴える
  • 顔色は蒼白で、額に冷や汗を浮かべ、脈は弱く速い
  • 意識が障害されることがある
  • 一般に腹部は張ったように固く、嘔吐などをともなう

手当

  • ベルトなどを緩め、本人の最も楽な姿勢に寝かせる
  • 横向きで体を丸めた姿勢か、上向きで膝を曲げた姿勢をとらせる
  • 腹を温めたり、冷やしたり、下剤を与えてはいけない
  • 飲食物を与えてはいけない
  • 急いで医療機関に搬送する