心臓発作

救急隊が到着するまでの間に行うことができる救急・応急手当をご紹介します。

概要

心臓が規則正しく働き続けるためには、エネルギー源として非常に多くの血液を必要とします。そのため心臓の表面には「冠状動脈」といわれる血管が張り巡らされており、心臓(心筋)に血液を運んでいます。

心臓発作は

心臓発作は、この冠状動脈に突然異常が生じることで発症します。主な発症には「狭心症」や「心筋梗塞」、ひどい「不整脈」があります。いずれも、生命に重大な危険が及びます。

心臓発作を予防するには

心臓発作は、「がん」「脳卒中」とあわせて、日本における三大死亡原因(三大疾病)とされており、毎年18万人もが生命を失っている病気です。この恐ろしい病気の予防には、日頃から節制に努めるなど、生活習慣を見直すことが非常に有効です。

症状

  • 胸または胃の上の方から痛みが始まり、ときには顎の左側、左肩、左腕にかけて広がる
  • 顔色が蒼白になり、唇、皮膚、爪の色が青黒くなり(チアノーゼ)、冷や汗をかく
  • 胸を押さえてうずくまる、または、ばったりと倒れる
  • あえいだり呼吸困難になる
  • 強い痛みにより死に対する恐怖感を覚える

手当

  • 直ちに119番通報をする
  • 意識がある場合は、座った姿勢を取らせ深呼吸をさせる
  • 傷病者が医師から服用を指示された薬を持ち、それを自分で服用できないときは介助する
  • 原則として飲食物は与えない
  • 全身を保温し観察を続ける
  • 意識を失ったら、一次救命処置(心肺蘇生法、AEDの利用など)の手順に従う